実家や家族に退職を知られたくない…。退職代行は使っても大丈夫?
最終更新日:2020年11月13日
退職代行を利用して辞めてしまった場合、会社から実家や家族に連絡がいってしまうのではないかと不安になっている方も多いのではないでしょうか?
退職そのものを実家や家族に知られたくない場合もあるでしょうし、「退職代行を利用して辞めるなんて……」と叱られることを危惧する方もいるでしょう。
この記事では、実家や家族に退職を知られたくない場合、退職代行を使ってもいいのか?ということを確認していきます。
目次
退職代行から実家に連絡がいくことってあるの?
結論からいうと、退職代行の業者から実家に連絡がいくことはありえません。そもそも、申し込みの際に、実家の連絡先を伝えなくても良い場合がほとんどです。
仮に、退職代行業者の利用代金を支払わず、業者から支払いの督促などがあった場合は親にバレることもあるでしょう。しかし、きちんと代金を支払えば、そのようなトラブルが発生することもありません。
次の可能性としてはクレジットカードの明細でばれるという例です。退職代行業者を利用すれば、代金の支払いをする必要が出てきます。代金の支払いは、クレジットカードの決済が、分割支払いなどもできるので便利といえます。
しかし、クレジットの明細を、家族や親が確認をすることがある場合、「この支払は何だろうか?」と疑問を持たれて、支払い先の名称を検索されて代行業者を利用したことがバレてしまうこともあるのです。コンビニ決済などの利用歴が残らない方法で支払うようにしましょう。
また、退職代行利用後に「利用明細」などの書類が送られてくることもあります。このような場合は、きちんと退職代行業者に実家ばれ・家族ばれしたくないです! と伝えておけば、退職代行業者の名前が入っていない無地の封筒などを利用して書類を送ってきてもらえます。
退職代行で失敗やトラブルなく利用する方法をこちらの記事でさらに詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
会社から実家に連絡がいくことってあるの?
退職後に会社から実家に連絡がいくことはほとんどありえません! ただし、以下のような理由で連絡がいくこともあります。
嫌がらせで実家に連絡をする
就職のときに、緊急連絡先や連帯保証人として、実家の連絡先を会社に伝えていることがあるでしょう。このような場合、嫌がらせとして実家に連絡をすることがあります。
「お宅のお子さんは自分で退職すら言えないのですよ」「育て方が悪かったのではないですか?」などと嫌がらせをされてしまうこともあるようです。また、実家などに秘密で風俗店などで働いていた場合に、「お宅のお子さんはこんな仕事をしていたのですよ」などと悪意で実家に伝えてくることもあるようです。
さらには、「実家まで連れ戻しにきた」というケースも。
ただし、このようなことをする企業ならば、代行業者を使わずに自分で言った場合も嫌がらせをする可能性が高いです。むしろ、代行業者に入ってもらった方が、訴訟を心配して嫌がらせをしない可能性が高くなるといえるでしょう。
間違いで電話をしてしまう
ごく稀にあるのが、あなたに電話をしようと契約書を見ていて、間違って緊急連絡先の親の電話番号にかけてしまうということです。
会社側に悪意がなくとも、うっかりミスは十分にありえるものなのです。
ミスでも親や実家にかけてもらいたくないならば、実家や親の携帯電話を捜査して、会社の電話番号を着信拒否リストに登録しておくと良いでしょう。
親の縁故で採用された場合
親と会社につながりがあって、縁故採用してもらったのならば、「息子さん・娘さんが退職代行を使ってやめると言っていますがきいていますか?」と連絡がいってしまう可能性があります。
特に、会社の役員と家族の関係が深い場合、退職代行がいくら言わないように連絡していても、ちょっとした会話でばれてしまうこともあるようです。
緊急性の高い連絡に答えなかった場合
「会社に借金がある」など、緊急性が高くプライベートな連絡事項があった場合、会社から連絡がくる可能性があります。
このようなプライベートな情報は、会社側が第三者である代行業者に伝えることはできません。そのため、いくら代行業者が「利用者に連絡をしないでください」「すべての連絡は当社を通してするようにしてください」と言ったとしても、会社からあなた個人に電話がかかってきます。
そして、あなたが電話にでなかった場合、緊急連絡先として登録されている実家に電話がいくことがあるのです。
もしも、会社に借金をしているなどの思い当たる節があるならば、事前に退職代行業者に伝えて情報共有しておきましょう。また、会社から緊急連絡があれば、なるべく電話に出て受け答えをするようにするのも大切です。
もしも実家の両親や家族に退職がバレてしまったら。考えられるリスク3つ
もしも実家の両親や家族に退職がバレてしまったら、以下のようなリスクを抱える可能性があります。
過剰に心配されてしまう
仕事を辞めてしまうと、次の職場が見つかるまでは無職になってしまいます。そうなると、家族としては心配です。
「本当に辞めてしまってもいいの?」「今の仕事を続けたほうがいいんじゃないの?」と言われて、退職に反対されてしまう可能性もあります。
その結果、仕事を辞めにくくなって、「やっぱり辞めるのをやめようかな」と考えることになってしまうかもしれません。事前に、家族と話し合ったりしておき、もしも退職がばれて心配された場合は「こんな理由で辞めたい」と自分の意見を伝えるようにしましょう。
家族が脅迫されてしまう
ブラック企業の場合、実家や家族のもとに上司や会社の関係者が押しかけてくる可能性もあります。そして、「辞めないように説得してくれ」と家族が脅迫されてしまうこともあるのです。
このような場合は、脅迫で罪に問うことができます。もしもこのようなことがあれば、弁護士に相談するようにしましょう。
名誉棄損されて家族関係が壊れてしまう
実家や家族に知られたくないような仕事をしていた場合、退職後に、勤務先から業務内容をばらされてしまうことがあります。
特に多いのが、風俗関係の仕事を家族に内緒でしていたところ、退職後に仕事の写真などを実家に送り付けられてしまうということです。また、「会社の同僚にかなり借金をしていた」「勤務態度が最悪だった」などと嘘の情報を家族に伝えられることも稀にあります。
このような場合、最悪、家族から縁を切られてしまうということもありえます。しかし、もしも会社から名誉を棄損されるようなことをされたならば、名誉棄損罪で訴えることも可能です。この場合も弁護士に相談しましょう。
退職代行からも会社からも実家に連絡がいかないようにするには?
退職代行からも会社からも実家や家族に電話がいかないようにしたいのならば、絶対に実家ばれ・家族ばれしたくないです! と業者に第一に伝えておくことです。退職を実家や家族に知られたくないと考えている人は多いですから、代行業者も対策などをきちんと考えてくれています。
また、退職代行業者選びをきちんとしておくことも大切です。悪質な代行業者の中には、親のふりをして会社に連絡をして退職手続きをする場合があるからです。このような業者を使うと、不審に思った会社が緊急連絡先に掲載されている親の番号に連絡をして話がややこしくなることもあります。
信頼できる業者を選び、業者に「親バレ・家族バレは嫌だ」という意思を伝えてください。
できるだけ不安を感じることなく、安心して利用できる退職代行業者を選びたいものです。その方法のひとつとして、できるだけ過去の利用者の体験談なども参考にするとよいです。こちらの記事では、利用者の体験談も含め、15社の特徴などを比較できるようにまとめて紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
まとめ:代行業者を利用しても親や家族に知られる心配はない!
退職代行業者を使うと、親や家族にバレるのではないかと不安に感じている人も多いでしょう。しかし、代行業者から実家に連絡がいくことはありえませんし、会社からも親や家族にわざわざ連絡がいくことは少ないです。
加えて、代行業者を利用すれば会社を牽制することも可能ですから、ブラックな職場こそ代行業者に依頼した方がよいでしょう。
ただし、代行業者にお金を支払わなかったり、会社との間に借金などのプライベートな問題を抱えていたりするのに連絡を無視したりすると、実家や親に連絡がいくこともありえます。
しかし、きちんとしていれば連絡はいきませんから、安心して利用するようにしましょう。